レオの日

今日は我が家で初めて家族にお迎えした

レオの命日。

10年前の今日 レオは私が見守る中

10歳11ヶ月と7日で息を引き取った

慢性腎不全だった。

本当に本当に可愛い子だった

顔も性格も外見も申し分のない素敵な子だった

まだまだ一緒にいたかった

いつか来るとわかっていた別れも

受け入れられず耐えられず、毎日毎日話しかけながら

とにかく点滴と薬と食べてもらうことに必死だった

体重も落ちて思うようにいかない体で、辛いはずなのに

レオはいつもそんな私を心配そうに見上げてた

そして最後まで喉をゴロゴロさせながら私に甘えてくれた

そんな日々の中で私が思い知ったこと


私はどれほどこの子に守られていたのか

守っているつもりが

本当はずっと守られてた

いつでも当たり前に側にいて

いい時も悪い時も

ずっとずっと寄り添ってくれてたんだ


それなのに私は

ずっとレオに謝ってばかりだった

早く気がついてあげられなくてごめんね

辛かったよね 痛かったよね

本当にごめんね と

泣きながら 毎日毎日…

感謝しかなかったはずなのに

ありがとうという言葉を伝えてあげられなかった


私はこの後悔を一生引きずって生きて行く

何年経とうと

うちの子たちの記憶は

それがどんなに辛いものであろうとも

私の中で絶対忘れることのできない大切な記憶なのだから


何度も何度も

このブリーダーという仕事は自分にあってないな、と思い知らされる中

何故かどうしても辞められなかったのは

きっと今は亡き夫のおかげなんだと思う


レオがいなくなってから2年

新しいノルの男の子を迎える気持ちになれなかった私に

夫が急にクリームのノルを迎えたいと言ってきた

そうして急遽、縁あってうちにお迎えしたのがクリーム男子 モカでした。

モカはレオとは性格が真逆違で、とてもいたずらっ子。そして夫のことが大好き。

夫はノルウェージャンという種類を理解し、カラーや生態などを日々勉強し

ブリーダーのこともたくさん勉強していて

夫が亡くなる少し前には 今の仕事を退職して、残りの時間はこの子達と過ごしていきたいと言った

そして仕事を退職してから動物の資格を取ろうと、私には内緒でひっそりと勉強もしていた


… きっと夫は自分がこのノルウェージャンという猫に出会って

たくさん幸せをもらったから

自分のように幸せになる人を増やしたいと思っていたのかな

と勝手に思った


だから私は続けていこうと思った

何度もうまくいかなくて挫折したけど

結局辞められないってことは 続けたいんだなと

もうやるしかないんだなと思った

これが、私がブリーダーを続ける理由

やるからには

今うちにいるこの子達にも

我が家に生まれてくる子達にも

絶対幸せになってもらうし幸せにするんだ

必ず。


そしていつか来てしまうであろう、我が子達との最期に立ち会う時は

必ずみんなに「ありがとう」を伝えたいと思う。

Clear stream cattery

北海道旭川市にあるノルウェージャンフォレストキャットの小さなキャッテリーです。(中富良野から引っ越しました)

0コメント

  • 1000 / 1000